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オーガニック・エコフェスタ2022
みどりの食料システム戦略 in tokushima

 国は、令和3年5月12日に「みどりの食料システム戦略」を策定しました。  このことを受け、「オーガニック・エコフェスタ2022」では、地球温暖化に起因する農業経営の基盤を揺るがしかねない気候変動や生産基盤の脆弱化及び地域コミュニティの衰退、コロナ禍による生産・消費対策などの課題に対し、将来にわたって安全で安心な食料の安定供給を図るためにも、アフターコロナに必要な有機農業のさらなる推進と有機農業に取り組む新規就農者の育成をテーマに実施をいたします。

 今日の社会は、活発な生産と消費を持続可能なものとするため、ESG投資市場の拡大に加え、各国において、産業と環境及び健康に関する戦略が多く策定されています。今後、世界の動きが,まさにSDGsの達成へと加速する中、オーガニック・エコフェスタはこの潮流に的確に対応し、生産現場発の発想で持続可能な食料システムの構築に取り組みます。

 昨今の新型コロナウイルスの世界規模の感染拡大の影響で「食料のサプライチェーンは壊れた」とも言われています。しかし、これは日本を取り巻く新たな価値観として地球環境を重視した農法を生み出し、未来の食と農を持続可能な形にするチャンスかもしれません。
 オーガニック・エコフェスタは、この状況を踏まえ、地域資源の循環を基とする有機農業が、持続可能な農業の根幹であることを生産者や消費者に伝えます。また、私たちが目指す高品質で多収穫を可能とする有機農業技術は、本来農産物が持つ能力を最大限活かすことが特徴です。環境に配慮し、安全で美味しい農産物を生産する有機農業の拡大を図ります。

 また、農協、生協、漁協、森林組合など1次産業における協同組合は、近年それぞれの事業を取り巻く環境が厳しさを増す中で組合間での連携が活発になっています。特に,生産と消費を直接結ぶ「産直」は,生産者,多様な協同組合,消費者などを結びつける「共創空間」となり,それぞれが発信や連携をすることによって、新たな価値観やそれに対応しようとする手法が生まれつつあります。
 モノやサービスだけで満足する時代は終焉を迎え,スペシャリティな経験や,生産もしくは消費の意義に価値が生まれる「経験経済(コト消費)」が重視されるようにもなりつつあります。

 オーガニック・エコフェスタは、全国とオンラインで繋がり、「農」と「食」を未来志向で考え、生産者、消費者、流通業者、行政関係者等全てが連携し、「未来良し」となる新しい農業力を発信し、ニューノーマルの先にある新時代を展望します。